みなさま、こんばんは。チャージック代表の大嶋です。
本日は、「四季と枠組み」についてです。
日に日に寒くなってきました。気象学的には12月.1月.2月が冬らしいのですが、今日から12月に入り、暦の上でも冬になりました。
日本には、春夏秋冬で構成される「四季」がありますが、みなさんはどの季節が好きですか?また、嫌いですか?
好きな季節とか好きな理由とかは様々だと思いますが、「日本の良いところは何(どこ)ですか?」と聞かれたら、「四季がある事です」という方は多いのではないでしょうか。
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実は、四季は日本特有のものでなく、世界各地で存在するらしいのですが、日本の四季は大体3か月ずつの区切りが明確で、それぞれの季節の特徴が際立っているようです。
また、日本では歴史的にも文化的にも四季を風情として捉えていて、堪能している印象があります。
いずれにしても、一般的には「四季はきれいで素晴らしいもの」という認識だと思います。
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四季は自然環境によるものですが、もしも四季が無かったとしたらどうなるでしょうか?
例えば、年中気温が20-25℃くらいの場所があったとしたならば。
そして、生まれた時からその場所に住んでいて、その自然環境がその人にとって当たり前だったとしたならば。
ある日突然に、その人が四季のある日本で生活をするようなことになってしまったら・・・
仮にその人をOさんとします。
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<日本人設定のAさんとOさんの会話です>
A「Oさん、今日から日本での生活ですよ」
O「日本で暮らすのは初めてですが、日本の良いところは何ですか?」
A「安全だし、ご飯が美味しいとか経済的に発展しているとか色々あるよ」
「あと、四季という季節の移り変わりがとてもきれいで美しい国だと思うよ」
O「四季? 何ですかそれ?」
A「春夏秋冬といって、1年が4つの季節に分かれていて、それぞれの季節に特徴があるんだよ。Oさんの住んでいた場所は1年中同じような気候だったよね?」
O「日本は気候変動が激しいってことですか? その季節によってどのくらい気候が変わるんですか?」
A「平均気温で言えば、冬は5-6℃かな。春は10-20℃くらいで、夏は25-30℃、秋は20-25℃くらいかなぁ。日本の中でも場所によって結構変わるけど」
「あと、夏の気温が35℃を超えると真夏日、冬の気温が0℃を下回ると真冬日って言われるよ」
O「それだけ気候がコロコロ変わるんだったら、着る服はどうしてるんですか?」
A「季節によって衣替えっていうのをしてるよ。夏は半袖シャツがいいし、冬はダウンジャケットが必要だからね。季節によって着る服を変えていくのを楽しみにしている人も多いんだよ」
O「家とか住む場所は気候変動に何か対応していたりするんですか?」
A「基本的には冷暖房器具というものがあるよ。夏は冷房、冬は暖房器具が活躍している。春や秋の一部では、どちらも使わなくてもよい季節もあるけどね」
O「いろいろと大変なんですね。身体は気候変動には対応できるんですか?」
A「まぁ、四季は毎年当たり前に来るからね。人によっては、季節の変わり目は風邪をひいたり、体調を壊しやすくはなるんだけどね。あと、春には花粉症の人が多いね。僕も花粉症だから春は嫌な季節だよ」
O「それだけ大変なことが多いのに、それでも四季っていいものなんですか?」
A「四季には楽しみ方があるんだよ。情緒や風情があるしね。四季折々の伝統や文化的な取り組みも多いし、四季があるおかげで時間の流れも認識できているんじゃないかな」
O「そうなんですね、四季は楽しまないといけないのか・・・」
A「楽しまないといけないって言うか、趣があるし良いものだよ、四季は。日本人はたいてい好きだと思うよ、日本独自の芸術や文化には欠かせないと思うしね」
O「僕の住んでいた場所は、四季は無かったですが文化や芸術はありましたが・・・。」
A「まぁいいよ、住めば良さがわかると思うよ。服や冷暖房器具は季節ごとに揃えていけばいいし、季節の変わり目には体調管理には気を付けてね!」
O「はい・・・(情緒とか風情とか定性的なことばかりでよくわからないし、大変なところに来てしまった・・・)」
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これが何のお話かと言いますと、今当たり前の事や良いと思っている事も視点を変えれば、もしかして、当たり前でも良いものでもないかもしれないという例え話です。
今まで、年中20-25℃の気候変動の少ない場所に住んでいたOさんにとって、日本での生活はどのようなものになるでしょうか?
Oさんも日本の四季を楽しんでくれれば良いですね!
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僕は、今現在ある環境や仕組みを総称して「枠組み」と呼んでいます。
そして、「枠組み」には自然によるものと人為的なものがあると思っています。
四季は自然による枠組みですし、雨とか曇りとか晴れとかの天候もそうです。
一方、人為的枠組みは、大きいところは「国家」になるのですが、身近で言えば教育制度なんかはまさに人為的な枠組みだと思っています。結婚制度なんかもそうですね。
自然による枠組みはともかく、人為的枠組みは、それが人為的であるがゆえに、定期的な見直しや修正がおこなわれるべきだと思いますし、歴史的にも人為的枠組みは定期的に見直しや修正が行われています。
そして、今現在ある人為的枠組みは「情報革命」と呼ばれている大きな社会構造変化がおきているこの時代に、その多くが見直しもしくは修正されていくのでないかと思っています。
そして、その人為的枠組みの1つに、「1日3食」に代表される食に関する枠組みもあると思っています。
今、当たり前に感じている事や、良いと思っている事、もしくはあるべき姿と言われている事。
それらは近い将来、新しい枠組みとして、もしくは枠組みという概念自体が無かったかのように、今とは違った姿になっているかもしれません。
それでは、また!