加速する時間(中編)

みなさま、こんばんは。チャージック代表の大嶋です。

 

 

 

現在、新型ウイルスによる「予期せぬ環境変化」によって、様々な業種業態が経営的打撃を受けています。

 

 

 

前回ブログでは、とりわけ大きな環境的打撃を受けている「飲食業」「スポーツ/エンタメ業」での生き残りをかけた変化を確認してみました。

 

 

 

本日は「飲食業」「スポーツ/エンタメ業」の未来予想と、環境変化が引き起こすその他の未来予想のうち、僕が個人的に今までの考え方や価値観を180度ひっくり返された「住居」というものの未来について考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

まず「飲食業」なのですが、顧客があまり外出できませんので来店客が激減しています。ですので、対策としてデリバリーサービスやテイクアウトサービスを行う店舗が増えています。

 

 

 

現在はインターネットとスマホの普及のおかげで、広告宣伝からサービス提供までがオンラインで解決できますので、飲食店はオンラインサービスを使いこなせるリテラシーが必要になります。

 

 

現状では、オンラインサービスを導入できないとかなり厳しい状況になると思われますし、これからの飲食店はオンラインサービスを含めた顧客接点やサービス内容の拡充をおこなわなければ生き残れないかもしれません。

 

 

 

ただ、本質的な変化は「飲食店がオンラインに対応するという事」でなく、その後にくる「飲食店の概念が変わってくる世界」で起こると思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

順番に説明していきます。

 

 

 

まずは、飲食店の提供価値は何か?という点で、ブログVol.01で掲載した「食の価値変化」図を再掲します。相変わらず見づらいので書き直せばよいのでしょうが、そのままです。すみません・・・。

この図は、顧客が食に求めているものを「マズロー欲求」で枠組みしたものです。

 

 

 

生きるための栄養摂取から、美味しさ、社交性・コミュニケーション、五感、SNS映え、自己顕示、ダイエットなど多岐にわたります。

 

 

 

あらゆる食は、マズロー欲求のどこかに当てはまる提供価値を中心にして営業活動を行っているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、その提供価値のコストパフォーマンスをカスタマージャーニーの観点からみてみます。(ブログVol.02参照)

 

 

 

左側がINPUT(費用/コスト)で右側がOUTPUT(期待効果)です。これまた、ざっくりした図ですみません・・・。

 

 

 

同じような提供価値であれば、コストパフォーマンスが優劣を決めるようになると思います。

 

 

 

 

そして、提供価値とコストパフォーマンスに加えてコミュニティレベルという観点を加えます。

 

 

コミュニティレベルとは造語なのですが、当該コミュニティにおける関係性やつながりの強さを示しています。

 

 

 

要するに、提供価値とコストパフォーマンスが同程度であれば、人は自分とつながりの強い人(店)から購入するという図式です。

 参照:(ブログVol.08 価値+価格+コミュニティレベル )

 

 

 

この図式をもとにすると、顧客は飲食店を選択する時も「=価値+価格+コミュニティレベル」の総和で選択しているという事になります。

   

 

 

 

  

 

 

 

前置きが長くなりました。

 

 

 

現在「飲食業」はオンラインサービスを利用したデリバリーやテイクアウトを始めるなどの変化を余儀なくされていますが、その変化の先には「飲食店の概念が変わってくる世界」があると思っています。

 

 

 

 

 

ここで飲食店で起こっている現在の変化例を、いくつかあげます。

 

 

 

 

 

例①)個人事業の飲食店の場合

 

ランチでデリバリー/テイクアウトのお弁当をはじめました。

 

今までは競合は近隣の飲食店でしたが、新たにHottoMottoやコンビニ弁当も競合に加わってきました。

 

小さなお店でしたが、顧客の居心地がよいようにレイアウトしていましたし、店主のコミュニケーションも評判が良かったのですが、デリバリー/テイクアウトではそれは価値にならなくなりました。

 

新しい競合のお弁当は低価格なので、価格を合わせて500円弁当をつくりましたが採算が合わずに大変です。

 

 

 

 

例②)若者に人気のカフェの場合

 

数年前よりインスタでの集客を強化していて、内装やメニューもインスタ映えを意識してつくりこみ、連日多くの若者が来店していました。

 

このカフェでも新型ウイルスの影響で来店者が減ったため、デリバリーやテイクアウトを始めようと思っていますが、デリバリー/テイクアウトではインスタ映えをさせるための内装や容器や盛り付けができないので、新メニューで持ち帰り専用のスイーツをつくりました。

 

競合がコンビニスイーツになりました。

 

 

 

 

例③)居酒屋の場合

 

来店者が減ったため、焼き鳥やおつまみのデリバリー/テイクアウトを始めました。

 

競合がコンビニやスーパーのお惣菜になりました。

 

利益率の高かったアルコール飲料は量販店の缶ビールや缶チューハイに代替されるようになりましたので、どうやって利益を出していこうか考えています。

 

 

 

 

 

 いかがでしょうか?

 

 

 

 

 

飲食店がデリバリーやテイクアウトを行うようになると、顧客側にも「美味しさや価格」は可視化(容易に比較可能)されてしまいますし、一部の顧客は「そもそも自分がメインで買っていたものは何だったのだろうか?」と考えるようになると思います。

 

 

 

 

そして、メインで買っていたものは

 

 

・「くつろげる空間」や

 

・「気さくな店主との会話」であったり、

 

・「インスタ映えする事」や、

 

・「アルコールが飲めて騒いで良い場所」、

 

 

であったと改めて気づくかもしれません。

 

 

 

そして、外出自粛が続けば続くほど、それは飲食店以外で代替できないかと考えるかもしれません。

 

 

 

 

現在は顧客を含めたすべての人々が強制的に飲食店の本質的な価値に触れざるをえない環境にいます。

 

 

 

 

その環境のなかで、人々は飲食店に本来求めていたものを無自覚に、そして急速に再編成しているのではないでしょうか。

 

 

 

 

僕は食の価値は将来的には二極化すると思っていますが、現在は飲食業界をとりまく食の時間が二極化へ向けて一気に加速しているように思えます。

 

 

 

そして、二極化していく過程に「飲食店の概念が変わってくる世界」は存在します。

 

 

 

(再掲)

 

 

 

 

 

新型ウイルスにおける行動制限がいつまで続くかはわかりませんが、いずれ行動制限はなくなるでしょう。

 

 

 

 

ただ、だからと言って人の行動が新型ウイルス流行前と同じに戻るという事はなく、人の行動は現在の環境変化を経て変化していきます。

 

 

 

 

新型ウイルスが終息した世界で飲食店は、

 

 

・「家よりもくつろげる空間」を作らなければいけなくなり、

 

・「どうしても会いたい気さくな店主」になり、

 

・「身の周りの日常に無い、わざわざ行くレベルのインスタ映えする場所やメニュー」であったり、

 

・「オンライン飲み会よりも快適でわざわざ行く価値のある、アルコールが飲めて騒いで良い場所」、

 

 

である必然にせまられているかもしれません。

 

 

 

 

そしてそれは、「飲食店の概念が変わってくる世界」が長ければ長いほど、現在とはかけ離れた次元の品質を要求されるかもしれないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実務的なことを言えば、飲食店が中食や通販に参入することは品質管理手法や食品表示法適用範囲などの違いにより、かなりハードルが高いことだと思います。

 

 

 

 

それでも現在、多くの飲食店の方々がとても苦しい状況の中、必死に生き残りをかけて日々がんばっています。

 

 

 

 

食事代替品を開発・製造・販売している僕が言う事ではないかもしれませんが、僕も食品業界は長いですし、食文化というものや日本の外食レベルの高さは幾分かは理解しているつもりです。

 

 

 

 

僕は食の価値は二極化すると思っていますが、生きるために必要な栄養を摂取する「食」という一方で「食はより文化的であり、嗜好的であり、コミュニケーション溢れるもの」であると思っています。

 

 

 

 

「飲食店の概念が変わってくる世界」が実際に訪れるかはわかりませんが、いずれにしても多くの飲食店の方々が、現在の困難を乗り越えて、食をアップデートさせてくれるのを心より祈っています。

 

 

 

 

少し長くなりましたので、「スポーツ/エンタメ業」と「住居」の未来予想は次回にしたいと思います。

 

 

 

 

 

Stay safe.

 

 

 

 

 

それでは、また!

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